徒然草ァ!!

リハビリ随筆

この歩行器からの卒業

【本記事にはプロモーションが含まれます】

2024年12月中旬

突然、理学療法担当の眼光ニキから提案があった。

「歩行器をそろそろ外しましょうか。」

※歩行器については過去記事をご参照ください

tsureduregusa2023.hatenablog.com

ありがたかった。

足の装具は付いているものの、このところ比較的スムーズに歩けている自覚があり、トイレや風呂の際に歩行器を疎ましく思う感覚があった。

 

「絶対こけないでくださいよ。」と眼光ニキ。

患者が転倒すると大問題になるらしく、担当の先生は始末書を書く必要があるらしい。どこの業界も大変である。

ただぁ! 先生のその言葉、フリですよね。ダチョウ俱楽部から学びました。

 

歩行器の呪縛から解放された僕は、うれしさから病棟を歩き回った。これ見よがしにナースステーション前を何度も通過するが、誰も反応はしてくれない。

両親が僕と同い年の看護師、わが娘ネキも相変わらず無感情の真顔でこちらを見てくる。それもそのはず、マイナスからゼロに近づいているだけだ。印象は薄くなる。

 

その日の夜の自主トレで、歩行の最高速にチャレンジしたくなった。これでもサイクリストの端くれである。スピードにはこだわりたい。

「3km/h、、 4km/h、、まだ行ける、、、オラの体、もってくれよ!! 5km/hだっ!!」

危うく転倒しそうになったが何とか持ちこたえた。

・・・

 

次の日、理学療法時に眼光ニキから言い渡された。

 

「歩き方に変なクセがついています。今後、杖を持ってもらいます。」

眼光ニキ、実にサディスティックである。

 

---

次回、「6km/hだぁーーーっ!!!」ぜってえ読んでくれよな!

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