救急車で搬送され、脳梗塞・右半身不随の宣告を受けて数日。かすかに右手に回復の傾向がみられるものの、右足は反応せずいわゆる寝たきりの状態だった。
生きるための最低限の所作もままならず、喫緊の課題となるのは排泄について。
救急搬送された際にいつの間にかサイクリング用のピチピチウェアからオムツに履き替えさせられていたため最悪そのままオムツにすれば良いのだが、最後に残ったプライドがそれを拒否する。
初めて使うシビンに四苦八苦しながら小については何とかクリア。ただ点滴を打っているせいか、特に水分を飲んでいるわけではないのにやたらと出る。
大については環境のせいか病気のせいかは不明だが、1週間ほど出る気配がなかった。見かねた看護師さんが下剤を勧めてくれた。
ピンク色の直径2ミリほどの錠剤。ピンクの小粒「〇ーラック」だろうか。
「こんな小さな錠剤1錠で効くんですか?僕体重75kgありますよ。」
「効きすぎると怖いので1錠で様子を見ましょうか。」と看護師さん。
「大丈夫かなぁ・・・おなかが張ってるから確実に出したいんだけど・・・」
半信半疑でピンクの小粒を飲み下し、眠りにつく。
・・・
次の日、看護師さんに謝りながらトイレに2回連れて行ってもらいました。
次回、「ご飯かパンかそれが問題だ!」ぜってえ読んでくれよな!